スマホやアレクサの奥にある世界 (Synchronize Strategy & Talent)

エアコンの効いたホテルの部屋でゆっくり過ごした翌朝、シャワーを浴び、朝食をいただいた。宿をチェック・アウトした後、宿から数ブルック離れたところにあるスタバに入ることにした。周囲には、仕事をしている人や、おしゃべりを楽しんでいる人々がいる。特別、新しいことではなく、何年・何十年もまえからあるスタイルだ。太陽が毎日、東から昇るように、今日の朝もいつも通りだ。

ドリップコーヒーをすすりながら、ぼーっと店内を見渡してみる。10年前~20年前と比較して、ぶっちゃけ何が変わったのだろうか。。。スタバのドリップコーヒーの味は、劇的に変化したとは思わない。スカイプらしきアプリで、動画チャットしている青年男性がいる。超小型ワイヤレス・イヤホンにはマイクがついているようだ。

スタバ店内でみる光景をベースに時代の変化を観察してみると、『スマホやアレクサと向き合っているお客さん』が多いことに気が付く。特別、新しいことではなく、何年もまえからあるスタイルだ。でも、20年前には見なかった光景だ。

『スマホやアレクサと向き合っているお客さん』は、20年前にはいなかった。5年後・10年後の未来を見通すことはできないが、この20年で何かが変化してきたことは明確だ。5年後・10年後の未来を見通すことはできないが、次の20年もゆっくりと何かが変化していくのだろう。

時代の前提条件の変化

『スマホやアレクサの奥にある世界』では、この20年ですさまじい戦いが繰り広げられていた。カレイド・スコープのように、業界地図が塗り替えられていたのだ。商いの基盤が変化するのに伴い、商売の新しいインフラを担うプロとして大活躍する経営者やエンジニアも多い。

情報インフラの運用を生業とする者(システム・メンテ専門業者・担当者)は20年前からいたが、そんなかれらも、今日の厳しいマーケットで生き残るために、事業改革・自己改革(キャリアチェンジ)を続けながら毎日の会社員生活を営んでいる。2019年現在、次のような商売の新しいインフラを担うプロ(Commerce Platformの担い手)がいる。

study_eco_system

顧客に提供するサービス体験の相対的価値(オペレーション)が、バックエンドの業務アプリケーションにおもいっきり依存する現実がある一方で、『アプリケーション開発チーム』の人たちはこれまで、自分たちが使いやすい環境(インフラ)を勝手に作らせてもらえない状況にあった。『アプリケーション開発チーム』『インフラ管理チーム』がそれぞれ別々に存在していたため、『インフラ管理チーム』による開発環境やテスト環境(インフラ)の提供がなければ、『アプリケーション開発チーム』よる開発作業が進められなかったためだ。近年、Dockerなどのコンテナ・プラットフォーム・ソフトウェアの普及により、『アプリケーション開発チーム』『インフラ管理チーム』によるコラボレーションが進んでいる(アプリケーションとその実行環境をまとめて管理し、適宜デプロイする開発体制:DevOps)。

Container_platform_Software.png

『スマホやアレクサの奥にある世界』は、この20年ですさまじい戦いが繰り広げられていた。今いる従業員が持つスキルセットや評価制度を変えれば乗り越えられるレベルの壁ではない。ハイブリッド・マルチ・クラウド環境において、インフラを担うプロたちが世界的に不足しており、彼らをHIRE / MOTIVATE / RETAIN していくのに多国籍企業でさえ苦労していると聞く。最先端のノウハウが蓄積された専門家集団(コンサル会社etc)さえ、需要に応えきれるキャパがあるのかは疑問だ。 『Synchronize Strategy & Talent』という難しい経営課題がある。